偽りの世界


・・・コツ

小さな靴音が

夜の街に聴こえる

「なんで」

私は思わず呟く

「なんで私はっ」

涙が自然に出てくる

「どうして・・・」

こんなにも自己嫌悪に追われたのは

初めてだった

―――コツ

靴音が響く

―――コツ

どんどん近づいてくる

―――コツ

私の前で

その靴音がとまる

上を見上げると




「・・・杉山??」