一ノ瀬さん家の家庭事情。®️

あたしに気づいた浅丘君はその爽やか笑顔のまま、こちらに向かってきた。

いいの、かな?

お姉さま方、めっちゃこっち見てるよ!

「いちの…じゃなくて、愛!」

ううっ!!

ドキドキしすぎて、死んじゃいそう!!

「はじめまして!あたし、愛の親友で幼なじみの坂川柚葉です!」

柚葉はもうすでに元気よく挨拶。

「えっと、こちらはあたしの、…か、か、彼氏の!」

ひえええ!

彼氏ですって!!

「浅丘聡太です、はじめまして。」

なんだか照れるなー、柚葉に彼氏を紹介するなんて。

中学の頃はほとんど男子と関わることもなかったしね。

「じゃあ、俺らそろそろオープンキャンパス始まるから、行くね。」

「うん、バイバイ!」

浅丘君たちが見えなくなると柚葉があたしの腕をつついた。

「愛、いい人捕まえたね!めっちゃ優しそうじゃん!かっこいいし、背も高いし、文句ないじゃん!」

そんなに褒められるとあたしが照れるよ。