一ノ瀬さん家の家庭事情。®️

だけどいずれすることになる。

そうしたら今のままというわけにはいかない。

やっぱり直君には、あたしたちのこと受け入れてほしい。

直君のことも、ちゃんと知りたい。

血は繋がってなくても、過ごした時間は少なくてもこれから兄弟に、家族に、なっていきたい。

あたしはそう思う。

血のつながりがなくても、家族になれることはみんなが証明してくれたから。

「愛?どうしたの?」

やっぱり、あたしがちゃんと話したらいいのかな。

直君の状況に一番近いのはあたしだし…

でも過ごした時間が違いすぎるのかもしれない。


「はあ…」

「随分悩んでるみたいだね、どうかした?」

「わっ!」

目の前にいたのは、リハビリがうまくいってギプスがもう少しでとれそうな浅丘君。

クラスも違うし、部活も最近はリハビリで会えてなかったから話すのは久しぶり。

「実はね、…」

あたしは思い切って浅丘君に全部話した。