一ノ瀬さん家の家庭事情。®️

「そっか、大変だったね。」

ほのちゃんは溶けかけたアイスを一口食べて言う。

「でも最終的には丸く収まったんだから、良かったんじゃない?」

そうだったらいいんだけど。

「ほのちゃんは?真兄と、なにかあった?」

家ではそういうこと、滅多に話さないから。

りっちゃんがやたらうるさいからね。

「真先輩、来年から東京行っちゃうでしょ。遠距離ななっちゃうのよね。」

そっか、そうだよね。

「あたし、真先輩の重荷だけにはなりたくないの。…だから、…」

ほのちゃん…?

「来年は、しっかり勉強して、絶対にあたしも東京の大学に行くの!」

目をキラキラさせるほのちゃん。

「ちょうど行きたい学校が東京にもキャンパスがあるから。かなりレベル高いから、頑張らないとだけどね。」

大学、か。

もう二年生も半分が終わった。

来年の今頃はあたしたちももう完全に受験モードに入ってるのかな。