一ノ瀬さん家の家庭事情。®️

「姉ちゃんに爆笑されたっつーの!」

怒る姿ももうどことなくかわいいよ、諦めよう、葉ちゃん。

「おい、練習始めるぞ!」

キャプテン代理はもちろん、副キャプテンの久住君。

久しぶりの体育館の中はまだまだ蒸し暑く、帰ることには動いてもないのにヘトヘト。

「はー、疲れたね!愛、帰りアイス食べて帰らない?」

「うん!」

りっちゃんに連絡しないと…

確か今日の晩御飯担当は玲だから、早めに言わないとあとで面倒なことになる。

りっちゃんに電話すると意外にあっさりオッケーが出た。

電話の向こうで少しひなのさんの声がしたので、多分デート中だったみたい。

「さあさあ、話を聞かせてもらいましょう!」

実は前もってほのちゃんにはラインで話がたくさんあることを言っておいた。

「えっとね…」

そのあと、あたしはたくさん話した。

浅丘君とのこと。

柚之木君とのこと。

ほのちゃんは真剣に頷きながら、時折驚きながら聞いてくれた。