一ノ瀬さん家の家庭事情。®️

もっとちゃんと避けれていれば…

どうするんだろう、あの絵。

間に、合わないよね。

「愛ちゃん?」

どうしたらいいの?

泣きそう…

とにかくこの汚れた制服を着替えて…

あーあ、こりゃ落ちないな。

りっちゃんに怒られちゃうかも。

もういろんなことが重なって、嫌になっちゃう。

どうしてあたしっていつもこうなんだろう。

「はるひちゃんは先に帰ってて!もう遅いし、玲待たせてるんでしょ?あいつ、怒っちゃうよ!」

「でも…」

「いいから!ね!」

これ以上迷惑かけたくない。

はるひちゃんが心配そうに教室から出て行くと、あたしはため息をついてペンキだらけのブラウスを脱いだ。

「愛ちゃん!大丈夫?」

「ひゃっ!」

急にガラリと扉が開き、柚之木君が入ってきた。

「あっ!ごめん!大丈夫!見てないよ!」

絶対見られた!

ああ、もう、最悪だ!

あたしは慌てて体操服をかぶる。