一ノ瀬さん家の家庭事情。®️

「ではこのあと、学祭実行委員を決めて、解散です。」

学級委員の坂原君が言うと教室中からため息とえー、という声が溢れる。

確かに学祭実行委員はとても大変。

去年あたしはなぜかやることになったから、その責任の重さと大変さは重々承知している。

だけど今年はすでに保健委員に入ってるから、やらなくていい!

「で、今年から実行委員は他の委員と別物になったので、委員会に所属している人もなれまーす!」

うそ!

なんだか嫌な予感…

委員長から目を合わせないでおこう…

誰も手をあげないこと数分間。

イヤーな沈黙が流れてるこの教室。

「…なんだ、お前らやる気ないなー、じゃあクジ引きだ!ほら!委員長、アミダ作れ!」

しびれを切らしたのは担任の羽山先生。

うわー、あたしってば普段クジ運全くないのに、こういう時だけ無駄に力発揮しちゃうんだよね…

お願い、神様!

心の中で念じながらアミダを選んだ。