一ノ瀬さん家の家庭事情。®️

それからそのあとは周辺のお店をウロウロ。

「ごめん、俺ちょっとトイレ行ってくるね。」

あたしはトイレの前の雑貨屋さんで浅丘君を待つことに。

あっ!

これ、かわいい。

それはお揃いのストラップ。

さりげなくペアになっていておしゃれ。

カップルでお揃いってステキだよね。

こういうの浅丘君と、つけてみたいな、なんて!

「一ノ瀬、それ欲しい?」

「うえっ!?」

うわっ!

ビックリした!

「あ、えっと…」

お揃い、憧れのペア。

「でも、浅丘君はペアなんて…」

「ちょっと待ってて!」

浅丘君はそのストラップを二つ手に取ると、お店のレジのところへ行ってしまった。

そしてすぐに戻ってくると、あたしの手の中にラッピングされた綺麗な袋を置いた。

「一ノ瀬には、いろいろお世話になってるから。

そんな!

お世話になっているのはあたしの方なのに…!

「受け取って?って、強引かな、俺。」