一ノ瀬さん家の家庭事情。®️

ニャア

「あ、出てきた。」

玲のTシャツの裾から顔をのぞかせた。

「ね、ネコ!?」

綺麗な青い目の、白いネコ。

「か、かわいい!」

なにこのかわいい生き物!

あたし、今までは犬派だったんだけどネコもかわいい!

「どうしたの、この子。」

玲は慣れた手つきでネコの背中を撫でながら、口を開いた。

「庭にいた。多分親猫とはぐれちゃったんだと思う。」

へえ、うちの庭に。

「でもどうするの?うちで飼うの?」

「家では飼えない。だって律兄、猫アレルギーだもん。」

そうだ、りっちゃんは猫アレルギーで昔小夜おばあちゃんの家で飼っていたタマ子の毛で目が真っ赤になっていたっけ。

「じゃあ、部屋に入れてもいいの?」

「まだみんなに言ってない。だから、相談してんの。」

なるほど。

この猫をどうするのかってことだね。

「玲、愛、お隣さんからもらった桃剥いたんだけど下に降りて食べない?」