一階のロビーまで編集長と専務に見送られて二人は並木出版を後にした。両側をビルに挟まれた道は冷たい風が吹いてとても寒い。
隣のビルは並木出版の漫画部門のビルのようで、有名漫画のポスターや場面の一部がガラス張りの外壁にずらりと並んでいた。
『次期社長モード発動したら疲れたー』
『最後はただの結城星夜に戻ってたけどな。あんなに嫌がってた次期社長の肩書きをお前が使うとはね』
『肩書きってものは、利用できる時にその価値を最大限使うものだ。けど次期社長に媚びる人間だらけでこの立場はクソつまらねぇし、まだまだUN-SWAYEDのSEIYAでいたいねぇ』
海斗と星夜は雉子橋《きじばし》通りに出た。この通りを直進すると靖国通りとの交差点にぶつかり、神保町駅の入り口がある。
星夜は並木出版を出る時までは行儀良く締めていたネクタイを緩めた。
『ネクタイ緩めてシャツのボタン開けるな。一気にチャラいホストになる』
『カイくんにならお安くしてあげるよぉ? 今夜、俺と遊んでみる?』
『ヤーメーロ。男とヤる趣味はねぇ』
『俺だって趣味じゃねぇよ。抱くならやっぱり沙羅がいい』
『諦め悪いな』
『海斗もな。お前がこんな面倒なことで動くのは沙羅のため以外ねぇよ。このツンデレ大魔王ーッ!』
じゃれ合って通りを歩く二人はオフィスが並ぶこの街で目立っていた。
隣のビルは並木出版の漫画部門のビルのようで、有名漫画のポスターや場面の一部がガラス張りの外壁にずらりと並んでいた。
『次期社長モード発動したら疲れたー』
『最後はただの結城星夜に戻ってたけどな。あんなに嫌がってた次期社長の肩書きをお前が使うとはね』
『肩書きってものは、利用できる時にその価値を最大限使うものだ。けど次期社長に媚びる人間だらけでこの立場はクソつまらねぇし、まだまだUN-SWAYEDのSEIYAでいたいねぇ』
海斗と星夜は雉子橋《きじばし》通りに出た。この通りを直進すると靖国通りとの交差点にぶつかり、神保町駅の入り口がある。
星夜は並木出版を出る時までは行儀良く締めていたネクタイを緩めた。
『ネクタイ緩めてシャツのボタン開けるな。一気にチャラいホストになる』
『カイくんにならお安くしてあげるよぉ? 今夜、俺と遊んでみる?』
『ヤーメーロ。男とヤる趣味はねぇ』
『俺だって趣味じゃねぇよ。抱くならやっぱり沙羅がいい』
『諦め悪いな』
『海斗もな。お前がこんな面倒なことで動くのは沙羅のため以外ねぇよ。このツンデレ大魔王ーッ!』
じゃれ合って通りを歩く二人はオフィスが並ぶこの街で目立っていた。

