エスポワール所属のタレントを誌面に掲載できなくなれば並木出版にどれだけのダメージがあるか、松井専務は損失の額を計算して怯えているに違いない。
「いいわね。有名人の娘で権力者の孫ってだけでお姫様扱いされて守ってもらえて」
『沙羅に親の名前だけだと言ったそうだな。名前に潰されるか、護りに利用するか、親の名前も使い方次第だろ。利用できるものを利用して何が悪い?』
『それに勘違いしないでいただきたいですね。俺達は沙羅を葉山一族の孫や葉山行成の娘だから守るんじゃない。この意味がきっとあなたにはわからないでしょう』
宮本編集長が開けた扉から海斗が先に通路に出た。続いて部屋を出かけた星夜は立ち止まり、ソファーでうなだれる圭織を一瞥した。
『お姉さんに聞きましたよ。北山さんはお姉さんの元旦那さんのことが好きだったんですね』
「……姉と話したの?」
『お姉さんとはリーダーが電話でお話したらしいです。北山さんの恋愛話に興味はありません。でもひとつ言わせてください。……姉が持ってる物ばかり欲しがってねぇで欲しい物は自分で見つけてみろ』
YUUKIインターナショナルグループの次期社長でもUN-SWAYEDのSEIYAでもない、結城星夜の言葉で吐き捨てた彼は顔面蒼白の圭織を残して部屋を出た。
「いいわね。有名人の娘で権力者の孫ってだけでお姫様扱いされて守ってもらえて」
『沙羅に親の名前だけだと言ったそうだな。名前に潰されるか、護りに利用するか、親の名前も使い方次第だろ。利用できるものを利用して何が悪い?』
『それに勘違いしないでいただきたいですね。俺達は沙羅を葉山一族の孫や葉山行成の娘だから守るんじゃない。この意味がきっとあなたにはわからないでしょう』
宮本編集長が開けた扉から海斗が先に通路に出た。続いて部屋を出かけた星夜は立ち止まり、ソファーでうなだれる圭織を一瞥した。
『お姉さんに聞きましたよ。北山さんはお姉さんの元旦那さんのことが好きだったんですね』
「……姉と話したの?」
『お姉さんとはリーダーが電話でお話したらしいです。北山さんの恋愛話に興味はありません。でもひとつ言わせてください。……姉が持ってる物ばかり欲しがってねぇで欲しい物は自分で見つけてみろ』
YUUKIインターナショナルグループの次期社長でもUN-SWAYEDのSEIYAでもない、結城星夜の言葉で吐き捨てた彼は顔面蒼白の圭織を残して部屋を出た。

