星夜に微笑を向けられて頬を赤らめる女性編集長を圭織は冷めた目で睨み付けた。いつも偉そうに編集長の席でふんぞり返っている宮本が、若くて顔の綺麗な男の言いなりになる様は滑稽だった。
これだから顔のいい男は嫌いだ。顔のいい女も嫌いだ。
自分の容姿で人の心を簡単に動かせると思っている。姉の亜紀子のような人間が大嫌いだ。
「ただのバンドマンが調子乗ってんじゃないわよ……」
「北山っ!」
「あんた達なんか、スキャンダルが出れば人気も落ちてすぐに世間から忘れ去られるのよ!」
宮本が止めるのも聞かずに圭織は部屋中に響く声で喚いた。圭織に罵倒されても海斗も星夜も顔色を変えずに平然としている。
『まーね。俺は20年後の社長ですけど、海斗はただのバンドマンですよ。コイツはこの通りのブッアイソウだしブッキラボウだし、歌しかできねぇよなぁ』
『うるせぇ。……言っておくが、スキャンダルで人気が落ちるほどクオリティの低い音楽は提供していない。あんた、俺達の音楽舐めてるだろ』
『ちなみに桑田さんには晴が話つけに行っています。週刊ルポルタージュさんがこれからも俺達を狙うなら好きになさってください。ただし俺達の関係者だからと理由付けして葉山沙羅と白木花音を追い回すのは止めてねー、俺達が言いたいのはそれだけのことです』
用件を終えた二人は同時に立ち上がった。編集長と専務が海斗と星夜に何度も頭を下げている。
芸能界、出版業界、服飾業界は持ちつ持たれつ。人気の芸能人が表紙を飾ればその雑誌が売れ、誌面で芸能人が着用した服が売れる。
海斗と星夜はそのギブアンドテイクな関係の裏を突いてきた。
これだから顔のいい男は嫌いだ。顔のいい女も嫌いだ。
自分の容姿で人の心を簡単に動かせると思っている。姉の亜紀子のような人間が大嫌いだ。
「ただのバンドマンが調子乗ってんじゃないわよ……」
「北山っ!」
「あんた達なんか、スキャンダルが出れば人気も落ちてすぐに世間から忘れ去られるのよ!」
宮本が止めるのも聞かずに圭織は部屋中に響く声で喚いた。圭織に罵倒されても海斗も星夜も顔色を変えずに平然としている。
『まーね。俺は20年後の社長ですけど、海斗はただのバンドマンですよ。コイツはこの通りのブッアイソウだしブッキラボウだし、歌しかできねぇよなぁ』
『うるせぇ。……言っておくが、スキャンダルで人気が落ちるほどクオリティの低い音楽は提供していない。あんた、俺達の音楽舐めてるだろ』
『ちなみに桑田さんには晴が話つけに行っています。週刊ルポルタージュさんがこれからも俺達を狙うなら好きになさってください。ただし俺達の関係者だからと理由付けして葉山沙羅と白木花音を追い回すのは止めてねー、俺達が言いたいのはそれだけのことです』
用件を終えた二人は同時に立ち上がった。編集長と専務が海斗と星夜に何度も頭を下げている。
芸能界、出版業界、服飾業界は持ちつ持たれつ。人気の芸能人が表紙を飾ればその雑誌が売れ、誌面で芸能人が着用した服が売れる。
海斗と星夜はそのギブアンドテイクな関係の裏を突いてきた。

