額へのキスは友達や家族でもアリなのか疑問は残るがこれが星夜とのコミュニケーションだ。
(ライブの準備で忙しい時期に仕返しって皆で何するんだろう。星夜は物凄く悪い顔して楽しそうだったけど)
雨に濡れてグシャグシャになった北山圭織の名刺は悠真が預かっている。彼女とは二度と会いたくない。
親の名前だけだと指摘されて言い返せない自分が情けなかった。一介の音大生の葉山沙羅には親の名前以外に何もない。
父のように伝説的な存在として音楽史に名を刻んでもいない、母のように十代から数々のコンクールのタイトルを総嘗《そうな》めにしていたわけでもない。
(私も強くならなくちゃ。とにかく今は試験の練習に集中っ!)
葉山美琴を宿した葉山沙羅の音色があると悠真が教えてくれた。
偉大な母にはまだまだ遠く及ばなくても、沙羅の音には美琴の色が混ざっている。そう思うと鍵盤の前に座っても怖くなくなる。
自信は人に見つけてもらうものではない。自分で見つけるものだ。
見つかるかな、見つけたいな、見つけてみせるよ。
葉山沙羅にしかできない、葉山沙羅の演奏を。
(ライブの準備で忙しい時期に仕返しって皆で何するんだろう。星夜は物凄く悪い顔して楽しそうだったけど)
雨に濡れてグシャグシャになった北山圭織の名刺は悠真が預かっている。彼女とは二度と会いたくない。
親の名前だけだと指摘されて言い返せない自分が情けなかった。一介の音大生の葉山沙羅には親の名前以外に何もない。
父のように伝説的な存在として音楽史に名を刻んでもいない、母のように十代から数々のコンクールのタイトルを総嘗《そうな》めにしていたわけでもない。
(私も強くならなくちゃ。とにかく今は試験の練習に集中っ!)
葉山美琴を宿した葉山沙羅の音色があると悠真が教えてくれた。
偉大な母にはまだまだ遠く及ばなくても、沙羅の音には美琴の色が混ざっている。そう思うと鍵盤の前に座っても怖くなくなる。
自信は人に見つけてもらうものではない。自分で見つけるものだ。
見つかるかな、見つけたいな、見つけてみせるよ。
葉山沙羅にしかできない、葉山沙羅の演奏を。

