『……悠真。お前は沙羅のメンタル支えてやれ。それは悠真にしかできない役目だ。けど、こっちの件は俺達三人に任せてくれない? 社長が金で解決したって、やられっぱなしは我慢できねぇ。沙羅を傷付けられて花音まで狙われたんだ』
『俺が出ていかない方が良さそうだな』
『北山圭織の狙いは悠真だからな。ここでお前が表に出れば、あの女の思うツボ。後始末は俺達がつける。星夜と海斗もそれでいいよな?』
晴の提案に異を唱える者はいない。そうと決まれば作戦会議だ。
『何にしても相手の情報が必要か。俺達が知ってることって北山圭織と桑田が悪巧みでつるんでるってことだけだよな。並木出版の情報とか全然知らねぇし』
『社長なら敵の情報も色々握ってるはずなんだけど、あのタヌキ社長じゃのらりくらりとして簡単には教えてくれなさそう』
後始末をつけると意気込んだものの、星夜と晴は相手側の情報の少なさに落胆した。
敵は出版業界、週刊誌の人間だ。ヘタに動けばこちらの行動に勘づかれ、逆に相手側に有利な状況に持ち込まれてしまうだろう。
出版業界にとって何が痛手かを四人で議論した結果、白羽の矢は星夜に立った。星夜の働き次第でこの計画の命運が決まる。キーマンは星夜の父親だ。
『クソ親父と話しに行ってくる』
『……星夜』
青葉台の実家への連絡を済ませた星夜を悠真が呼び止めた。気を利かせた晴と海斗はキッチンにいる。リビングには星夜と悠真の二人だけ。
メンバー同士の揉め事はUN-SWAYED全体の音を左右する。ライブを間近に控えた大事な時期に無用な衝突はご法度だ。
星夜が沙羅にキスをした一件は、星夜と悠真の間で解決しなければならない。
『わかってる。……やれよ』
立ち塞がる悠真の前で星夜は深く呼吸して目を閉じた。直後、下腹部に与えられた打撃に彼の目は見開かれ、咳き込んで苦しげに喘ぐ。
『俺が出ていかない方が良さそうだな』
『北山圭織の狙いは悠真だからな。ここでお前が表に出れば、あの女の思うツボ。後始末は俺達がつける。星夜と海斗もそれでいいよな?』
晴の提案に異を唱える者はいない。そうと決まれば作戦会議だ。
『何にしても相手の情報が必要か。俺達が知ってることって北山圭織と桑田が悪巧みでつるんでるってことだけだよな。並木出版の情報とか全然知らねぇし』
『社長なら敵の情報も色々握ってるはずなんだけど、あのタヌキ社長じゃのらりくらりとして簡単には教えてくれなさそう』
後始末をつけると意気込んだものの、星夜と晴は相手側の情報の少なさに落胆した。
敵は出版業界、週刊誌の人間だ。ヘタに動けばこちらの行動に勘づかれ、逆に相手側に有利な状況に持ち込まれてしまうだろう。
出版業界にとって何が痛手かを四人で議論した結果、白羽の矢は星夜に立った。星夜の働き次第でこの計画の命運が決まる。キーマンは星夜の父親だ。
『クソ親父と話しに行ってくる』
『……星夜』
青葉台の実家への連絡を済ませた星夜を悠真が呼び止めた。気を利かせた晴と海斗はキッチンにいる。リビングには星夜と悠真の二人だけ。
メンバー同士の揉め事はUN-SWAYED全体の音を左右する。ライブを間近に控えた大事な時期に無用な衝突はご法度だ。
星夜が沙羅にキスをした一件は、星夜と悠真の間で解決しなければならない。
『わかってる。……やれよ』
立ち塞がる悠真の前で星夜は深く呼吸して目を閉じた。直後、下腹部に与えられた打撃に彼の目は見開かれ、咳き込んで苦しげに喘ぐ。

