沙羅と織江は広場の一角のソファーに座った。ここなら模擬店の設営をする学生達の邪魔にもならずに、二人だけで話ができる。
「付き合ってた人がいたの。でもその人には彼女がいたんだ」
「彼女って織江じゃなくて? どういうこと? 二股されたの?」
突然打ち明けられた話に思考が追い付かない。織江はパニックになる沙羅の肩をトントンと叩いて落ち着かせ、微笑した。
「最初から私は二番目……ううん。本当は三番目か四番目だったのかも。彼女がいるのをわかっていてセフレになった。彼女がいるのを知らなくての二股だったら被害者ぶれるけど、私は完全に加害者側。去年の冬にそうなったから、関係は10ヶ月続いたかな。初めての男がセフレって最悪だよね」
10ヶ月も織江が男とそういう関係でいた事実を沙羅は知らなかった。中学時代からなんでも話し合えた親友だったのに、いつの間にか話せない秘密を互いに宿してしまっていた。
「他の皆は知ってるの? その、彼のこと……」
「知らないよ。誰にも話してないんだ。その人は社会人で、音楽とは無縁の人。レストランで演奏のバイトしてた時に店に来てたお客さんだったの」
レストランやバーのBGM演奏のバイトをしている音大生は多い。音楽関係以外の人脈や出会いを作りたい音大生には人気のあるバイトだ。
「付き合ってた人がいたの。でもその人には彼女がいたんだ」
「彼女って織江じゃなくて? どういうこと? 二股されたの?」
突然打ち明けられた話に思考が追い付かない。織江はパニックになる沙羅の肩をトントンと叩いて落ち着かせ、微笑した。
「最初から私は二番目……ううん。本当は三番目か四番目だったのかも。彼女がいるのをわかっていてセフレになった。彼女がいるのを知らなくての二股だったら被害者ぶれるけど、私は完全に加害者側。去年の冬にそうなったから、関係は10ヶ月続いたかな。初めての男がセフレって最悪だよね」
10ヶ月も織江が男とそういう関係でいた事実を沙羅は知らなかった。中学時代からなんでも話し合えた親友だったのに、いつの間にか話せない秘密を互いに宿してしまっていた。
「他の皆は知ってるの? その、彼のこと……」
「知らないよ。誰にも話してないんだ。その人は社会人で、音楽とは無縁の人。レストランで演奏のバイトしてた時に店に来てたお客さんだったの」
レストランやバーのBGM演奏のバイトをしている音大生は多い。音楽関係以外の人脈や出会いを作りたい音大生には人気のあるバイトだ。

