悠真はポテトを二本摘まんで残りを晴に突っ返した。
『女遊びなら海斗や星夜だってそれなりにやってきてる。俺もそうだ。男はどうしようもねぇ生き物だからな。報われない一途な恋してたって身体は言うことを聞かない。恋と性欲は別物だ』
『それを沙羅が知れば傷付く。沙羅が思うほど俺は優しくない。あの子が知ってる初恋の“ゆうくん”はもういない』
沙羅が恋をしたのは15年前の“初恋のゆうくん”だ。
15年前の悠真と今の悠真は違う。
もう一度、今の自分に恋させる気でいた。本当は海斗にも星夜にも沙羅を奪われたくない。
沙羅と海斗が一夜を共にしたと知って気が狂いそうだった。今朝、海斗を殴り飛ばさなかったのは沙羅の想いを拒絶した自分にはそんな資格がないと悟ったから。
『確かに悠真は優しくはねぇよ。合理主義で策士で顔は笑顔でも腹の中はどす黒い腹黒野郎で、平気で人妻たぶらかして離婚させて、頭はいいのにジャンケンはめちゃ弱くて……』
『晴って一応、俺の友達だよな?』
『ふふん。これでも高園悠真くんの大親友のつもり。でも悠真のギターは誰より綺麗だ。お前は自分を冷たい人間だと思ってるかもしれねぇが、本当に冷たい人間にあんな綺麗な音は出せない。その悠真の音色の綺麗さを誰より早く見抜いたのは5歳の沙羅なんだろ』
──“ゆうくんの音は優しい音だね
サラね、ゆうくんの音が大好き
知ってる? 音には色がついてるんだよ
ゆうくんの音は綺麗なみずいろ
あのお空みたいな色なんだよ”──
『女遊びなら海斗や星夜だってそれなりにやってきてる。俺もそうだ。男はどうしようもねぇ生き物だからな。報われない一途な恋してたって身体は言うことを聞かない。恋と性欲は別物だ』
『それを沙羅が知れば傷付く。沙羅が思うほど俺は優しくない。あの子が知ってる初恋の“ゆうくん”はもういない』
沙羅が恋をしたのは15年前の“初恋のゆうくん”だ。
15年前の悠真と今の悠真は違う。
もう一度、今の自分に恋させる気でいた。本当は海斗にも星夜にも沙羅を奪われたくない。
沙羅と海斗が一夜を共にしたと知って気が狂いそうだった。今朝、海斗を殴り飛ばさなかったのは沙羅の想いを拒絶した自分にはそんな資格がないと悟ったから。
『確かに悠真は優しくはねぇよ。合理主義で策士で顔は笑顔でも腹の中はどす黒い腹黒野郎で、平気で人妻たぶらかして離婚させて、頭はいいのにジャンケンはめちゃ弱くて……』
『晴って一応、俺の友達だよな?』
『ふふん。これでも高園悠真くんの大親友のつもり。でも悠真のギターは誰より綺麗だ。お前は自分を冷たい人間だと思ってるかもしれねぇが、本当に冷たい人間にあんな綺麗な音は出せない。その悠真の音色の綺麗さを誰より早く見抜いたのは5歳の沙羅なんだろ』
──“ゆうくんの音は優しい音だね
サラね、ゆうくんの音が大好き
知ってる? 音には色がついてるんだよ
ゆうくんの音は綺麗なみずいろ
あのお空みたいな色なんだよ”──

