沙羅のマンションを辞した織江は渋谷駅までの道すがらに携帯電話を取り出した。
織江にも沙羅に言えない秘密がある。送ったメールの宛先は男の名前。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今夜会える?
_______
止めなければいけないと思っていても止められない恋がある。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今夜は無理。
彼女のご機嫌取りの日。
今日はメール返せないから。
_________
数分後に返ってきた返事に〈わかった。また会える日あったら教えてね。〉としか送り返せない自分が情けない。
最後の一文は〈彼女と一緒の時はメールの返事ができないから今日はもう連絡してくるな〉の意味だ。
今夜は“彼女”とずっと一緒にいるらしい。
気が向いた時に気まぐれに連絡を寄越すくせして、自分の都合が悪い日には連絡をしてくるなと言う。勝手な男。
そんな勝手な男にすがりついている自分がみじめで虚しかった。
純情な親友には言えない秘密を抱えた織江は渋谷駅のホームに佇んでいた。
織江にも沙羅に言えない秘密がある。送ったメールの宛先は男の名前。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今夜会える?
_______
止めなければいけないと思っていても止められない恋がある。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今夜は無理。
彼女のご機嫌取りの日。
今日はメール返せないから。
_________
数分後に返ってきた返事に〈わかった。また会える日あったら教えてね。〉としか送り返せない自分が情けない。
最後の一文は〈彼女と一緒の時はメールの返事ができないから今日はもう連絡してくるな〉の意味だ。
今夜は“彼女”とずっと一緒にいるらしい。
気が向いた時に気まぐれに連絡を寄越すくせして、自分の都合が悪い日には連絡をしてくるなと言う。勝手な男。
そんな勝手な男にすがりついている自分がみじめで虚しかった。
純情な親友には言えない秘密を抱えた織江は渋谷駅のホームに佇んでいた。

