「あの子達いつになったら晴から離れるのよ! もぉ、我慢の限界。奪い返してくる」
『花音っ! ……あーあ、行っちゃった。やっぱり俺に花音のコントロールは無理』
『あの猛獣を扱えるのは晴か兄貴だけだ』
星夜の制止も聞かずに花音は人の波を掻き分けて晴達のもとに向かった。
階段の下で沙羅達が事の成り行きを観察していると、花音が現れた瞬間に女二人の顔が凍りついた。
数秒もしないうちに女達が晴と悠真の側を去り、そそくさと神社の階段を降りてきた。道ですれ違った彼女達の顔はまだ青ざめている。
「花音さんがあの子達と喧嘩するんじゃないかってヒヤッとしたよ」
『花音が現れたら大抵の女の子は勝ち目がないと思って退くよ。あれは美貌で制圧して勝利のパターン』
『アイツは黙ってれば美人だからな』
「綺麗なだけで勝てちゃうって凄いね……」
階段を降りてきた花音は晴の腕をしっかり掴んでいた。無事に合流した悠真と晴と共に沙羅は露店が並ぶ通りに繰り出した。
『沙羅、浴衣可愛いね』
「ありがとう……」
悠真に浴衣姿を褒められて照れる沙羅の手を海斗は掴んで離さない。
奇妙な四角関係の糸は夏祭りを訪れている人々には見えない透明な糸。でも四角関係の当事者達には見えている赤い糸。
『花音っ! ……あーあ、行っちゃった。やっぱり俺に花音のコントロールは無理』
『あの猛獣を扱えるのは晴か兄貴だけだ』
星夜の制止も聞かずに花音は人の波を掻き分けて晴達のもとに向かった。
階段の下で沙羅達が事の成り行きを観察していると、花音が現れた瞬間に女二人の顔が凍りついた。
数秒もしないうちに女達が晴と悠真の側を去り、そそくさと神社の階段を降りてきた。道ですれ違った彼女達の顔はまだ青ざめている。
「花音さんがあの子達と喧嘩するんじゃないかってヒヤッとしたよ」
『花音が現れたら大抵の女の子は勝ち目がないと思って退くよ。あれは美貌で制圧して勝利のパターン』
『アイツは黙ってれば美人だからな』
「綺麗なだけで勝てちゃうって凄いね……」
階段を降りてきた花音は晴の腕をしっかり掴んでいた。無事に合流した悠真と晴と共に沙羅は露店が並ぶ通りに繰り出した。
『沙羅、浴衣可愛いね』
「ありがとう……」
悠真に浴衣姿を褒められて照れる沙羅の手を海斗は掴んで離さない。
奇妙な四角関係の糸は夏祭りを訪れている人々には見えない透明な糸。でも四角関係の当事者達には見えている赤い糸。

