「差出人に心当たりある?」
『似た物を昔見た気がするんだ。星座の柄の封筒なんて珍しいからね。これだけじゃ誰宛かわからないから海斗と晴の帰宅まで開くのは止めておこう』
夜空の封筒の件はひとまず保留にして、和風冷製パスタとカルパッチョが並んだ食卓を囲んで三人での夕食の時間。
星夜はよく喋るが、悠真は相づち程度で言葉は少ない。例の手紙を気にしているのか、彼はテーブルに放置された夜空の封筒に何度も視線を送っていた。
リビングの大型テレビから月曜21時放送の恋愛ドラマが流れる。夕食後、星夜と沙羅はドラマを視聴、悠真は読書をしていた。
三人とも保留にした手紙の存在を気にしつつ海斗と晴の帰宅を待つ。1時間放送のドラマが中盤に差し掛かったタイミングで二人が帰宅した。
『お前らどうしたん? 雰囲気クラーイ』
『なんかあったのか?』
帰って来た晴と海斗はリビングを包む異様な空気に戸惑っていた。読みかけの文庫本を閉じた悠真はテーブルの上の夜空の封筒を顎で差した。
『そこにある封筒、差出人が不明なんだ。宛名も切手も消印もない』
『沙羅が帰って来た時に郵便受けに入ってたんだって。誰宛かわからないから海斗と晴が帰るまで開けるの待ってたんだ』
悠真と星夜の説明に晴と海斗も状況を理解した。リビングのソファーに五人が集まり、全員の視線が夜空の封筒に注がれる。
『似た物を昔見た気がするんだ。星座の柄の封筒なんて珍しいからね。これだけじゃ誰宛かわからないから海斗と晴の帰宅まで開くのは止めておこう』
夜空の封筒の件はひとまず保留にして、和風冷製パスタとカルパッチョが並んだ食卓を囲んで三人での夕食の時間。
星夜はよく喋るが、悠真は相づち程度で言葉は少ない。例の手紙を気にしているのか、彼はテーブルに放置された夜空の封筒に何度も視線を送っていた。
リビングの大型テレビから月曜21時放送の恋愛ドラマが流れる。夕食後、星夜と沙羅はドラマを視聴、悠真は読書をしていた。
三人とも保留にした手紙の存在を気にしつつ海斗と晴の帰宅を待つ。1時間放送のドラマが中盤に差し掛かったタイミングで二人が帰宅した。
『お前らどうしたん? 雰囲気クラーイ』
『なんかあったのか?』
帰って来た晴と海斗はリビングを包む異様な空気に戸惑っていた。読みかけの文庫本を閉じた悠真はテーブルの上の夜空の封筒を顎で差した。
『そこにある封筒、差出人が不明なんだ。宛名も切手も消印もない』
『沙羅が帰って来た時に郵便受けに入ってたんだって。誰宛かわからないから海斗と晴が帰るまで開けるの待ってたんだ』
悠真と星夜の説明に晴と海斗も状況を理解した。リビングのソファーに五人が集まり、全員の視線が夜空の封筒に注がれる。

