隼人が大学時代に遊び人だった過去は美月から聞いてはいるが、美月と隼人が交際に至った経緯を沙羅は知らない。
美月は沙羅に微笑して視線を落とした。
「私ね、高校生の時に恋愛ですごく辛いことがあったの。大げさかもしれないけど、人生で一番悲しくて苦しくて、笑えなくなった。その時に側にいて励ましてくれたのが隼人だったんだ。隼人がいたから私は笑えるようになって……私は隼人に救われたの」
具体的な出来事はひとつも語らない美月だったが、彼女の憂いを含む横顔がすべてを物語っている。
「そっか……。聞いちゃいけないことだったかな。ごめんね」
「ううん。不思議だよね。隼人ってどんなに頑張っても隠し切れないチャラさがあるしねぇ」
ジュースを飲む二人は笑い転げた。
「ふふっ。でも美月ちゃん幸せそう」
「うん。幸せ。これからもずっと隼人と一緒にいられたらいいなって思ってる」
飯盒係の男達の呼ぶ声が聞こえて、女同士のナイショ話はお開きになった。
※早河シリーズ第五幕【揚羽蝶】第一章でこのキャンプ場面の美月視点が描かれています。
美月は沙羅に微笑して視線を落とした。
「私ね、高校生の時に恋愛ですごく辛いことがあったの。大げさかもしれないけど、人生で一番悲しくて苦しくて、笑えなくなった。その時に側にいて励ましてくれたのが隼人だったんだ。隼人がいたから私は笑えるようになって……私は隼人に救われたの」
具体的な出来事はひとつも語らない美月だったが、彼女の憂いを含む横顔がすべてを物語っている。
「そっか……。聞いちゃいけないことだったかな。ごめんね」
「ううん。不思議だよね。隼人ってどんなに頑張っても隠し切れないチャラさがあるしねぇ」
ジュースを飲む二人は笑い転げた。
「ふふっ。でも美月ちゃん幸せそう」
「うん。幸せ。これからもずっと隼人と一緒にいられたらいいなって思ってる」
飯盒係の男達の呼ぶ声が聞こえて、女同士のナイショ話はお開きになった。
※早河シリーズ第五幕【揚羽蝶】第一章でこのキャンプ場面の美月視点が描かれています。

