キャンプ場の側には川が流れている。腹ごしらえをした七人は涼しげな川沿いで和気あいあいと楽しい時間を過ごしていた。
「私キャンプ初めてなんだ」
「そうなの?」
「こういう所に来るのは学校の野外活動だけだった。家族でバーベキューもしたことないの」
持参した水鉄砲やビーチボールで五人の男が遊んでいる。沙羅と美月は岩場に座って足だけを水に浸けていた。
5月ともなると昼間は汗ばむ陽気だ。澄んだ川の水が冷たくて気持ち良かった。
「お父さんもお母さんも仕事が忙しくて、ゴールデンウィークも演奏会があったりしたからこんな風にキャンプに出掛けることもなかったんだ。お母さんが死んじゃってからは家族が沢山集まる場所には行きたくなくて……。動物園も遊園地も何年も行ってないなぁ」
バーベキューやキャンプには幸せな家族のイメージがある。バーベキュー、キャンプ、動物園、遊園地……10年前に母親を突然失った沙羅にとっては幸せな家族のイメージが溢れる場所は逆に辛い。
「沙羅ちゃん大丈夫? 今は辛くない?」
美月が心配そうにこちらを見つめている。川の中で遊ぶ男達を遠目に見ていた沙羅はかぶりを振って笑った。
「辛くないよ。だって今日は私も“家族”で来てるんだもん」
「そっか。あの四人が沙羅ちゃんの家族なんだね」
「うん。それと美月ちゃんと隼人くん。家族と友達と初めてのキャンプが出来て幸せだよ」
父の行成も今回のキャンプを喜んでいた。キャンプの写真をメールで送ってと頼まれたから、携帯電話のカメラで撮った美月とのツーショットを父宛に送信した。
「……きゃっ! 海斗! なにすんのよ!」
沙羅に海斗の水鉄砲の攻撃が命中する。銃を構える海斗は満足げだ。
『バーカ。ぼけっとしてるから当たるんだよ』
その後も海斗や星夜、隼人から水鉄砲の攻撃を受け、美月も被害に遭った。
「私キャンプ初めてなんだ」
「そうなの?」
「こういう所に来るのは学校の野外活動だけだった。家族でバーベキューもしたことないの」
持参した水鉄砲やビーチボールで五人の男が遊んでいる。沙羅と美月は岩場に座って足だけを水に浸けていた。
5月ともなると昼間は汗ばむ陽気だ。澄んだ川の水が冷たくて気持ち良かった。
「お父さんもお母さんも仕事が忙しくて、ゴールデンウィークも演奏会があったりしたからこんな風にキャンプに出掛けることもなかったんだ。お母さんが死んじゃってからは家族が沢山集まる場所には行きたくなくて……。動物園も遊園地も何年も行ってないなぁ」
バーベキューやキャンプには幸せな家族のイメージがある。バーベキュー、キャンプ、動物園、遊園地……10年前に母親を突然失った沙羅にとっては幸せな家族のイメージが溢れる場所は逆に辛い。
「沙羅ちゃん大丈夫? 今は辛くない?」
美月が心配そうにこちらを見つめている。川の中で遊ぶ男達を遠目に見ていた沙羅はかぶりを振って笑った。
「辛くないよ。だって今日は私も“家族”で来てるんだもん」
「そっか。あの四人が沙羅ちゃんの家族なんだね」
「うん。それと美月ちゃんと隼人くん。家族と友達と初めてのキャンプが出来て幸せだよ」
父の行成も今回のキャンプを喜んでいた。キャンプの写真をメールで送ってと頼まれたから、携帯電話のカメラで撮った美月とのツーショットを父宛に送信した。
「……きゃっ! 海斗! なにすんのよ!」
沙羅に海斗の水鉄砲の攻撃が命中する。銃を構える海斗は満足げだ。
『バーカ。ぼけっとしてるから当たるんだよ』
その後も海斗や星夜、隼人から水鉄砲の攻撃を受け、美月も被害に遭った。

