【Quintet】

5月4日(Mon)

 晴天に恵まれたゴールデンウィーク。沙羅はUN-SWAYEDの四人組と友人の木村隼人、浅丘美月と共にキャンプに出掛けた。

 熱を出していた海斗も昨日、一昨日と丸二日休養してすっかり回復したようだ。キャンプのメンバー七人は都心から車で1時間半で行ける東京都あきる野市のキャンプ場に午前11時に到着した。

晴の知人が経営するキャンプ場には二階建てのコテージが設置されている。七人はコテージに荷物を運び込んで一息ついた。

『寝る時は沙羅と美月ちゃんは二階ね。男は全員一階。階段はここだから夜中に誰かが二階に忍び込もうとしても階段の音でバレるぞ』
『おい、晴ー。俺は二階上がっても問題ないだろ』
『ダーメ。お前が美月ちゃんとお楽しみ真っ最中の時に沙羅が困るだろ。キャンプの間くらい我慢しろよエロ帝王』

ふざけ合う晴と隼人はタックルしたり口喧嘩したりと楽しそうだ。隼人は一見クールに見えて、晴とふざけている時は無邪気によく笑う。

『そこのガキ共、早いとこ昼飯の支度するぞ』

 やはりこのメンバーでもまとめ役は悠真だ。
しかし美月が言うには、悠真と隼人は二人してリーダータイプだがリーダーの質が少し違うらしい。
隼人が動タイプ、悠真が静タイプ。二人が一緒にいる時は互いに気が抜けて楽のようだ。

 確かに普段はひとりでリーダーを背負う悠真も、今日はもうひとりのリーダーの隼人がいるからいつもよりもリラックスしている。
性格も雰囲気も似ていても“少し違う”から悠真と隼人は衝突せずに仲良しでいられるのだろう。