息が出来なくなるほどの深いキスに頭がぼーっとする。
そして、私は暁斗くんにゆっくりと体を支えられながらベッドに倒される。
私の怪我を気にしてくれてるのがすごくわかって、優しさにまたきゅんとした。
止まらないキス。
「暁斗…く…」
「いお…キスに応えて」
顔がまた一気に赤くなるのがわかった。
ドキドキもすごくて。
「腕も顔も…アイツらに触られた所、全部上書きしてやる」
暁斗くんが私の腕や足などにゆっくりとキスをする。
「ん……あ…」
自分の口から信じられない声が出て、思わず口を塞ぐ。
恥ずかしくてたまらない。
そして体中が熱い。
「いお、可愛い」
ズルイよ。
そんなかっこいい笑顔で言うなんて。
もっと…って思ってしまうじゃんか。
私は暁斗くんの首に腕を回して、自分の顔を近づけ頰でスリスリした。(なんかペットみたいだな…)
「バカいお…!止めらんなくなるぞ」
頭がぼーっとする。
「いいよ…。もっとしてほし…」
バタンッ!
「いお!?」
おでこに手をあてると、すげー熱。
先生呼んでこねぇと!
きゅっ
弱々しく俺の袖を掴む手。
「暁斗くん…大好きだからね」
熱で意識が朦朧としてるのか、そう言って寝てしまったいお。
バカ…!
「俺の方が何百倍も好きだよ」
いおの頬に優しくキスをした。
ーーーーーーーーーーーーーーー
次の日の朝
「ん…」
あれ?私いつの間に寝ちゃってた?
目が覚めてゴソッと動くと、手になにか当たった。
そっと隣を見ると
ええっ!!??
暁斗くんが隣で寝てる!!!!!
朝からなんという目に優しい美しい寝顔なんでしょう。。。
ほぉ。。。っとしてる場合じゃない!!
なんで暁斗くん隣にいるの!?
私は思わず自分の体を見る。
よかった…服着てた……
って!!なに考えてんのよ私!!!
「…お前、朝からゴソゴソうるせぇ……」
「あっ!起こしちゃったかな?ごめんなさい」
コツンッ
いきなりおでこを合わせられた。
わっ!なに〜!!!
寝起きだし、顔むくんでるし歯磨きまだだし、待って待って目ヤニとかヤバイんちゃう!?
私の心の中は大忙し。
「熱は下がってるな。まぁ、今日はちゃんと休めよ」
熱?
「私、熱出てたの?」
「あぁ。昨日のこと覚えてねぇの?」
昨日のこと…
少しずつ蘇る記憶。
ボンッ!!!
顔が一気に赤くなった。
「ゆでダコみたい」
「わぁ!見ないでよ!」
ガシッ
腕を掴まれた。
「昨日の続き、する?」
ダメだ…私の心臓はもうもたない。
この俺様意地悪野郎のせいで(また漢字が多いなぁ)
「わー!!出てってー!!」
「朝からうるせぇよ!!」
私の大声のせいで、その後飯田さんと牧さんが血相を変えて部屋にやってきたのは言うまでもない。



