「だぁー、つかれたーーー」

「くふふ、」

「へ、」

「お仕事ですか、」

「あー、まあ、はい」

「今日は月見えませんね」

「ですねー、」



ふわっと香るたばこの匂いはいつも通りなのに、かわされる会話が非日常で



「朝倉さんは、いつも何を?」

「えー、ああ、ビールを一本」

「へー、僕はね、たばこ」

「知ってます」

「ふふ、そっか、大丈夫ですか?洗濯物とか」



さすがに、もうあなたのたばこの香りがないと、変な感じがするとは言えなくて



「全然、大丈夫です」

「よかったー」

「・・・そんなに吸って、体悪くしません?」

「あー、よく言われるんだけどねー、まー、いいのよ」



ふっと視線がこちらに向けられ、ほんの一瞬だけ視線が交わる


その目は



「きれい、」

「え?」

「あ・・つきが」

「くふふ。だねー」



不思議な人だと思った。

初対面なのに、初対面じゃないような。

ため口だって、なんだか心地がよくて。




「たばこ、吸います?」

「・・・はい、」












to be continued...?