こわれて星のレビュー一覧
平均評価星数
5.0
5.0
2026/02/07 08:36
投稿者:
瀧
さん
こわれて、満ちる
✴︎
星に焦がれたことなんて一度もない。
きれいだとか一度も。流れて欲しいだとか一度も。一ミリ、誰かを浮かべたことなんて。
✴︎
壊れていく星でも、光る瞬間がある。
消えていく光でも、誰かの夜を照らせる。
冬の終わりに、何もないように見えた場所から、芽吹だけが、いて。
彗にとっての、ぬくもりや朝、夏、冬は芽吹で。
芽吹にとっての、強く光って、でもずっとそこにいられないのに、一瞬だけ燃えるみたいに輝いている、それが、彗で。
たぶんきっと、素直になれない言葉がふたりの中にはまだあるんだろうけど、それでも、掬って、解って、吸い込んで欲しい。
星も憧れも物語も要らない、ただ“彼”がいれば満ちる。
作者様の、派手じゃないのに透明で、透明だからこそ痛みがそのまま入ってくるような言葉が、終始綺麗で目が離せませんでした。
夏が
恋しい、ですね。
ぜひ一度読んでみてください。
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