担任に怒られた。
そう言えば口元を押さえて俯いた芽吹に、眉を顰める。体育委員の仕事なんてものが存在するの、今の今まで知らなかったんだからサボりは意図的じゃないのに。
ムッとしながらも担任に言われた事柄を説明する。秋にある体育祭の準備を手伝わなきゃいけなくなった旨を口にすれば、欠片もない哀れみを向けられた。
「面倒臭い」
「そもそも彗、体育委員だったの」
「それ私がいちばん思ってる」
私、なんで体育委員なんて役職についてるんだろ。
「芽吹は?」
「ん?」
「委員」
「おれ図書委員」
「、意外」
「でしょ」
お世辞にも真面目そうな見た目じゃない彼が、図書委員を自覚していることに驚く。図書委員と真面目がイコールだなんてことはないけれど、固定観念の所為。
静かにペットボトルを傾けている芽吹を見てみる。ちょっと浮いてしまいそうな色を纏っていても、うまれたときからそれだったみたいにキレイに見えた。
でも少しだけ近寄り難い。冬みたい。
「何?」
ため息を吐き出したあと、私に気づいた彼が視線を流す。
「図書室、行ったことないかも」
「あー、俺も」
「仕事してないじゃん」
「仕事あるとか知らね」



