こわれて星




自分の席に座ると、サキは私の隣の席に勝手に座り、深呼吸と笑いを繰り返して忙しそうにしている。


そんな彼女を見ていると、ちょうど目が合ってしまった。とうとう机に突っ伏してだらけている、芽吹に。


彼はポケットからスマホを取り出して、操作したあと、また私を見る。


スマホの振動。画面にうつる通知。
やっぱり学校で会う彼はちがう人に見えた。


だから、なぜか見てしまう。




⸝⋆⸝⋆
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" 昼休み、視聴覚室に来て "


それだけの用件のメッセージは、芽吹から送られてきたものだ。


午前中の授業が終わり、スマホと弁当を持って教室を出る。サキは他と約束があるって言っていたからちょうど良かった。


冷房のせいで冷えきった手でスマホの画面を操作して、サキのメッセージに返信をする。秒で送られてきた変なスタンプ、彼女はお気に入りらしいけど奇妙な動きをしていて普通に引く。


視聴覚室、なんて全然使わないような場所、確か次の角を曲がって階段を上がって。


そんなことを思いながらスマホをポケットにしまい、混み始めた廊下の端を進む。何とか人混みを抜け出して角を曲がった。


昼はいつも人が多い。呆れながら後ろを振り返りながら歩いていると、



「わ、」



肩に何か固いものがぶつかった。