心のうちのことをそのまま言葉にすれば、彼が変に黙り込んでしまった。
BGMが流れ始めているのに芽吹がぼうっとしてしまっているせいで先に進まない。視線を逸らそうにも、固まった彼が面白くて。
なんかわるいこと言ったかな。わかってるけど。
「芽吹?」
「、や、なんか。素直なの、程々にしてよ」
わかってるけど。
学校以外で会う芽吹の、表情を崩してみたくなった。
「私が素直なのうれしーくせに」
「……ああもう、」
先にずるいとこ見せたのは、そっちなのに。
言いがかりもいいところ、そんなことを心のなかで呟いてみる。
「早くゲームしようよ」
「え? あ、うん」
テレビに視線を向けた芽吹にまたわらって、私も視線をうつす。いちばん簡単なコースでも選んでくれているのか忙しく動く赤い帽子。
を、着いていく黄色のキノコが私が操作するキャラクターで。必死に張り付いているのが興味深くてそいつを注視した。
黄色のキノコなんてキャラ、このシリーズにいたっけ。なんてどうでもいいこと考えながら。
画面が暗くなって次、緑と青い空が映り、どうやら本当に簡単なコースなのだと一目でわかる。
「なんか変なのきた…」
「おい、俺を踏むな」
「他に避けるとこない、し。やばいやばい、小さくなった」
「危ねー。あの、彗、そっちじゃなくて、……あ」
「あ、ごめん死んじゃった」
コントローラーを必死に動かしていたはずなのに、呆気なく死んだ黄色のキノコ。後ろを見上げると、失礼にも芽吹が笑いをこらえていた。
「下手すぎ」
「笑わないで」



