春待つ彼のシュガーアプローチ

この子たち新入生だ。


3人とも頬を赤く染めながら嬉しそうに笑みを浮かべていて可愛いらしい。


「何か用?」


「えっと、私たちもお昼ご飯を一緒に食べてもいいですか?」


両脇の二人に目配せで促されて、真ん中にいる女の子が少しモジモジしながら口を開く。


氷乃瀬くんは素っ気ない表情で女の子たちを見ると、いきなり私の腰に手を回して側に引き寄せた。


「悪いけど俺は陽咲と二人で過ごしたいから、邪魔しないでくれる?」


ちょ、ちょっと待って!
公衆の面前で何してるの!?


目の前の3人組の女の子たちは揃って口をポカーンと開けて固まっている。


更に周りを見回せば、みんなの視線が私たちに集中していた。


「氷乃瀬くん、何もここまでやらなくても」


「空気を読まない女子たちには、このぐらい見せつけておかないと引き下がらないから」


小声でコソコソとやり取りをしていると、微動だにしていなかった女の子たちが今度は私の方に視線を移す。


「もしかして氷乃瀬先輩の隣にいる人って…」


「俺の彼女」


間髪入れずに答えた氷乃瀬くん。


その一言にドキッとしてしまった。