返事が返ってこないママ宛ての手紙を送り続けて数年。



いまだにわたしの一方通行な想いは届くことなく。



でも諦めることもできなくて。




期待して……


絶望して……



それでも、やっぱり期待して……
 


ずっとずっとその繰り返しでここまできた。





るぅくんに何度も何度も、しつこいくらいママからの返事が届いていないかを確認をして。



期待に胸を膨らませたり。


絶望に胸を締め付けられたり。



わたしの胸の中は大忙しで。





悲しくなかったと言えば嘘になるけれど。





数日、数ヶ月と、日が経つにつれて。



反応を返してくれないことに、不安を感じながらも待ち続けることができたのは……




るぅくんの存在があったからに他ならない。




プレゼントを貰ってもお礼を言わない非常識な子だからママは嫌いになったんだと、取り返しのつかない失敗に、声の続く限り泣き叫んだこともあった。



大好きなママに嫌われたかもしれない、そう思うと怖くて怖くてたまらなかったんだ。




もっと早くママに手紙を書いていれば……


もっと上手く自分の気持ちを文章で表現することができていれば……


もっと、もっと……。





絶え間なく続く“もっと”に胸が締めつけられて苦しんでるわたしを、救ってくれたのも――…





いつも近くで見守ってくれている、るぅくんだった。