────────────
─────────
────…
あの時、雨天って名乗っちゃたんだよなぁ。
天色の元総長“雨天”と同一人物だってバレてないといいけど……。
「──あの、聞いてますか?」
「ん?」
……あ。今は黄色信号、じゃなくて香が“閃光”について語ってくれていたんだった。
「う、うん。聞いてたよ! 閃光ってすごいんだね!」
あたかも話を聞いていたかのように振る舞えば、三人は目を輝かせて大きく頷いた。
「それに“五閃”のみなさんは、顔も性格も超カッコいいんス!!」
「そうそう! “五閃”目当てでこの学校受けるやつだって多いし!」
「俺らの憧れだよなぁ!」
興奮していつの間にか敬語が外れている信号機たち。
へー、かっこいいんだ。あたしが見た時はみんな血だらけだったからな……
──ガラララ



