天色ガール【修正完了】




 それから五時間目が終わって教室に戻ると、あたしに気づいた信号機たちが心底ほっとしたように表情を緩めた。


 てっきり怒られると思っていたのに、“無事でよかった”とまったく責める様子のない彼らに罪悪感が募る。


 やっぱりトイレにもついて行くべきか……と真剣に考えていた和樹の言葉は聞かなかったことにした。





 ──放課後。



「八永! 結局、今日はどーする? 倉庫来る?」


「あーごめん。この後ちょっと用事ができちゃって……。でも明日は行くから、ウノもトランプもどっちもやろ」


 
 そう言って笑えば、香も太郎も無邪気な笑顔で喜んでくれた。かわいい奴らだ。


 「また明日!」と倉庫に向かう三人に手を振って、あたしは教室にいる生徒たちがいなくなるのを待つ。みんな早く帰りたいのか、ホームルームが終わるとすぐに教室から出ていく。


 生徒が全員いなくなったのを確認して教卓の前に立つと、書類を整理していたコウが顔を上げた。



「……あれ、アメさん。どうしました?」


「ここの三年で、“紅薔薇”とかいうレディースの特攻隊長って誰かわかる?」



 そう聞くと、不思議そうな顔をしながらも「B組の荒北(アラキタ)ですか」と教えてくれた。