「へぇ……。つまり校内で良いサボり場所がないか、ただ探してただけってこと?」
「んなクソみてェな理由でいなくなったのかよ!!」
……そりゃ、今まで探してくれてたのは申し訳ないけどさ。
閃光メンバーが大勢いる学校内で少しの間いなくなっても、そこまで焦ることなくない?
「まー何もなかったんだし、もう良くね」
その一言でピタリ、二人の体が固まった。
声の主を凝視し、何度も瞬きをしてわかりやすく動揺している。
けれど、彼らが何か言おうと口を開いた直後、同じように屋上まで走ってきた輝が現れた。彼はあたしを見るなり深いため息を吐いてくる。
「……携帯、見ろ」
記憶の中の輝は寝てばかりだったから、今みたいに走り疲れた姿は珍しい。
“携帯は制カバンの中に置いてきた”という嘘に彼が再びため息を吐くと、本日三度目の足音が遠くから聞こえてきた。


