そっと、彼に向かって手を伸ばす。
一瞬びくっと肩が跳ねたが、今度は後退ろうとしない彼の柔らかい金髪に触れた。……見た目通りでふわっふわだ。
何の抵抗もせず、されるがままの彼の頭を優しく撫で続ける。
「さっきも言ったけど、まったく気にしてないから」
撫でながら呟いたその言葉で、真琴はくしゃりと顔を歪めて。
「ごっ、ごめん、っ俺……!」
今まで必死に堪えていた涙が、ぽろぽろと大きな瞳から溢れ出した。
それから“ごめん”と何度も謝る彼に、“気にしてない”を繰り返して。
真琴が落ち着くまで、あたしは撫でる手を止めなかった。


