「──藍と出会って、俺は変わった。少しずつ人を信じられるようになって、“閃光”っていう新しい居場所も、信頼できる仲間もできた。
家を出てからは藍の家に居候させてもらっていて、今でもお世話になってる。……だから、わかってるんだ。
俺のことを考えて、必要以上に近づかないようにしてくれる藍の母親みたいな人もいて……女全員が外面だけを見てるわけじゃないってこと。────でもっ!」
悲痛な声を張り上げて、「っでも、駄目なんだ」と彼は続けた。
「……怖いんだ、“女”が。もしまた襲われることがあっても、あの日みたいに何もできないんじゃないかって……。情けねぇけど、今でも女が近づくと体が震える」
辛そうに苦しそうに、「みんなにはずっと心配かけてんのに……」とぎゅっと拳を握りしめた。
真琴は不安なんだ。
これから先もずっと女に怯えて、みんなに心配をかけながら生きていくのかと。
あたしは何も言わず、ゆっくりと真琴に近寄る。
ちょうど手を伸ばせば届く距離、彼が一歩後退ったところで足を止めた。


