「そんな綺堂先輩に気に入られるって、柑菜ちゃん何したの!」 「いや、たぶん監視しておきたいだけだよ」 そう、わたしが秘密をバラさないか、常に監視下に置くため。 「なんで監視⁇ 気に入ったからそばにいてほしいとかじゃなくて?」 不思議そうな顔で、首を傾げてる凛花ちゃん。 しまった。 深影くんの秘密は誰にも言わないって約束だった。 「あっ、噂してたら綺堂先輩来たよ!」 ほ、ほんとだ。 テラスに異様なくらいの人だかり。 その中心にいるのは深影くんと風神先輩だ。