俺は許せなかった。
自分を殺せと言った美月にもだが、そう言うように追い込んだアルプリスのボスにだ。

そして、戦闘が始まった。

こいつ、強いけど大したことねーな。

とうとう、勝てないと踏んだのかこいつは『最終手段』を使うといった。

最終手段?

「星華、行ってこい」

星華…?

美月を戦わせるつもりなのか?

「…や…す」

美月はこいつの前だと声が小さい。

余程怖いのだろう。

「は?」

「嫌だって言っているんです!」

「そうか、なら無理やりだな」