生徒会長に拾われて同居することになりました

暗くてよく見えないけど、すらっとした体型で、左右に揺れながら歩く、特徴的な歩き方だった。



しばらくきょろきょろしたあと、公園から出ていった。



ホッとため息をついて、その場に座り込んだ。



バレてなくてよかった……。




立ち上がってかばんのところへ行こうとしたその時。



「おい」


「ひゃっ」


肩に手の感触がして、男の人の声がした。



恐る恐る後ろを振り向くと、公園の柵の間から、私の肩を掴んでいる手が伸びていた。



うっ、見つかった、最悪。


さっきの人だった。



顔はそんなに見えないけど、雰囲気でさっきの人だとわかった。



「こんなとこでなにしてんの」



「えーっとー……」




これ、絶対下手に答えたらだめなやつだよね。うん。


別に答えても答えなくても、通報されるよね。



なら、逃げるしかないっ!



かばんと脱いだ制服だけは持っていかないと……。 


そう思い、私はくるっと振り返って走り出した。