生徒会長に拾われて同居することになりました

火事で物が全部なくなった。


家、お金、食べ物、服、それにお母さんも。



……正直、お母さんはいなくなってホッとした気持ちもある。


これからずっと一人だって思うと怖いけど、ずっとお母さんと過ごすのも嫌だった。


家にいることは少なかったけど、一定期間家にこもろうとすることもあった。


何かあるとすぐに物や私にあたるし、とにかく情緒不安定っていう言葉が似合う人だった。

機嫌がいい時はハンバーグを作ってくれたこともあったけど、そんなの一年に一回あるかないかくらい。

私が勉強していると急に泣き始めたり、起こり出したり。



ちなみに、お父さんとは私が小さい頃に離婚してる。


だから身内に頼れる人はいない。


だけど、家の近くの楢岡(ならおか)高校では友達にも恵まれたし、高校に行ってよかったと思ってる。


お金の管理は基本私だったし、お母さんよりは手続き系は慣れてるはず。


今までも、自分とは違う字で学校から配られたプリントに親になりきって書いてきた。


高校の手続きもいろいろ苦労してなんとかいった。




……それにしても。


本っ当に寒い。寒すぎる。


ジャージと制服でなんとかなるかなって思ったけどさすがに寒い。