生徒会長に拾われて同居することになりました

……お母さん、やっぱりいないか。


お母さんはどこかの店でネイルの仕事をしているらしい。


らしいというのは、私はそのことをほとんど知らないから。


私が小さい頃、聞いたものだから、今も続けているのかもわからない。


もしかしたら、仕事なんかとっくにやめていて、遊び歩いているのかもしれないけど。




消防隊員の人たちが必死に消火しようとしているけど、燃え広がるばかり。


どうやったらこんなことになるの?



お母さんが放火でもしたんだろうか。


まあいつもの調子で暴れてそのまま放火した、という線が一番可能性がある。


「薄本さん、これの原因って……」


控えめに尋ねると、静かな声で答えてくれた。


「ガス爆発みたいなんだけど……」


「ガス……」


ガスなんて家にあったっけ?


もしガス缶があったとしても、ガス缶って漏れないようになってるはず……。


お母さんを疑う気持ちがますます増えていく。

違うと思いたいけど、それしか考えが思い浮かばない。