生徒会長に拾われて同居することになりました

「あ……」



火が勢いよく出ていた場所を見ると、私の住んでいる部屋だった。


二階の、右から三番目の窓。


何回数えても、火が出ているのは私の部屋。



「なんで……」


揺らめく火を横目に、知っている人を探した。



私が誰かを見つける前に、どこからか私を呼ぶ声が聞こえた。



(いと)ちゃん!」


隣に住んでいた、薄本(うすもと)さんだった。


薄本さんは、若い女の人で、一人暮らししており、よく話しかけてくれた。


薄本さんの部屋にも火が燃え移っており、なんと言っていいかわからなかった。


たぶん、私の部屋から火が出た感じだから。


これは謝るのが正解なんだろうか。



「薄本さん、家の中にまだ人はいますか?」


「ううん、いないはず。……絃ちゃん、お母さんは?今どこにいる?」


心配してくれているんだろう。


こんな状況でも他人の心配ができることに心からすごいと思った。


「わかんないです」


「……そっか」