生徒会長に拾われて同居することになりました

「……家族は?」


控えめに聞いてきた。


「お母さんしかいないですけど、どこにいるかもわかんないです」


「どうすんの?」


そう言いながら先輩はコーラのふたを開けた。



「………」


公園で野宿するつもりだったけど、そんなことを堂々と言えるわけもない。



「あそこで寝るつもりだった?」


「……まあ」


何も言わないでおこうか迷ったけど一応答えておいた。



生徒会長はしばらく私の顔をじっと見つめたあと、ふーっと深い息をついた。


「ちょっと来て」



そう言うと生徒会長は、ベンチから立ち上がって公園から出ていったから、私は慌てて追いかけた。


「入って」


生徒会長が大きい家の玄関を開け、私に中にはいるよう促す。


階段をあがって、廊下を歩いて一番奥にある扉の前で生徒会長は止まった。


「ここ、アンタの部屋だから」


「……へ?」



部屋?私の?



「いやそんなっ!さすがにそんな迷惑かけれないです!」



私の部屋、と言ったということは泊めてくれるということだろうと思う。


帰る場所のない私に同情したのかもしれない。