崩れ落ちる身体とグラグラと揺れる視界。気持ち、悪くなってきたかも。
連日受けた暴力に身体が参っちゃってる。
地面とぶつかると思ってた身体は、ふわりと誰かに受け止められて。そのまま流れるような動作で、昨日同様…灰色に、お姫様抱っこされた。
抱きとめられたときふわりとか香ったマリンの匂いに何処かで嗅いだ事がある、なんて呑気に考える。
「お前、大丈夫じゃねぇじゃん」
呆れた声に申し訳無さと、"あの時"を思い出して強張る身体。震える身体を自分で抱き締める。
止まれ。止まれ。
そう自分に言い聞かせるのに止まる気配のない震え。
「おい、ブス…お前、」
「コータ」
灰色が何か言おうとした時、後ろから金色の声がそれを止めた。
「あん?んだよ、マオ」
「なんだよじゃないよ。見つけたんなら連絡くらい、ちゃんとしてよね」
面倒臭そうにする灰色を軽く叱る金色。叱られた灰色を見上げれば、そっぽを向いて不機嫌そうにしていた。
