サトミは少し考えたが、思い切ってもう一度開いた。


すると手帳の最後から、するりと一枚の写真が飛び出た。

サトミは思わず手を伸ばしたが、その手のひらに当たってふわりふわりその紙は空中で軌跡を描く。


そして音もなく、薄汚れたホームのアスファルトの上に落ちた。


慌ててそれを拾い上げると、そこには二人の姿が写っていた。