わたしの悲鳴が響き、
ペタン、と顔を覆って座り込んだ。
──小柳っ！！
──何今のっ
廊下から聞こえてくる二人の声に少し安堵するもわたしは、そのまま目を開けなかた。
バタバタと小鳥遊くんと響くんが駆け付けてくれ、小鳥遊くんがわたしの背中を擦ってくれる。
｢どしたっ大丈夫か！？｣
｢僕、電気つけてきますから｣
響くんはわたしたちを通りすぎ階段をおりていこうとするのを、わたしが止めた。
｢ま、待って響くん！なんか顔が……｣
『顔？』
小鳥遊くんと響くんの声が重なり、あまり見えないだろうけどわたしは頷く。
｢声がして、顔が光ったの一瞬だけど……｣
｢……颯くん。そこにいて下さいね。大丈夫です。電気つけた方が安心でしょう｣
もう目が慣れてるのか、響くんはわたしの頭を撫でて階段をおりていく。
カチッと急に明るくなった視界に目を細めれば、響くんの呆れた声が。
｢……何してるんです。……雪兄さん｣
｢雪兄かよ……｣
階段をおりたところの隅でしゃがんでいる、
長めの黒髪の青年。
──この人が、雪さん……？
