え……今のなに。



わたしは足をとめ、口をおさえた。


シン、と静まり返る部屋で聞こえた妙な声がもう一度するかと思って。




だって、お化け……なわけない、でしょう?




まだ慣れない視界に手を伸ばしてみたけど、何もないし。


だけど誰かいる?とも聞きたくない……。
なんかちょっとこわいから。



いっそ、下りてから電気つけてみた方がいいかも……


警戒しながら、足を一段下にかけた──刹那、






暗闇の中に、光る顔が現れた。






……っ!?





「きゃぁぁあッ!!」