涼しい顔のまま放たれた響くんの言葉が、まっすぐとささった。
うん、大丈夫だけど。
小鳥遊くんとはちょっと違うの。
響くんのは直球というか……
家に入った時に何も言われなかったから、小鳥遊くん同様、気にしてない感じなのかなぁと勝手に思っちゃってた。
固まるわたしを見たからか、小鳥遊くんがフォローに入ってくれる。
「ばかっ!お前は何でそういう言い方すんだよ!デリカシーっつうもんはねぇのか!?」
「デリカシー?」
響くんは小鳥遊くんに眉を寄せた。
「そうだデリカシーがなさすぎる!もっと言葉をオフ……オブ?オーブ……」
「オブラートって言いたいんでしょ」
「そうそれ!それにちゃんと包めよ!」
はぁ、と響くんはため息をつく。
そんな響くんに小鳥遊くんは、なんだよ!と突っ込むし。
「ぷっ」
段々二人の会話が面白くなって、わたしは笑ってしまった。



