「……ま、まぁ二人とも本当にごめんね!なるべくわたしだけでなんとかするからっ」
二人の間にさりげなく入って伝えれば、小鳥遊くんも響くんもほんの小さく頷いてくれた。
「ならこれ、出しちゃっていいです?」
「お前これいっきに出すつもりだったのかよ」
パンパンなゴミ袋たちを指差され、流石に溜めすぎたな……と思う。
でもお手伝いしてくれるって言っても、来て早々にゴミ出し担当にするのはちょっと……
「あー……あ!台所の食器!段ボールに積めて貰いたいなっ」
これも村田さんが纏めてくれたら大丈夫って言ってくれたし、これならゴミ出しよりいい、よね?
小鳥遊くんも響くんも持ちかけた袋を離し、台所の前に。
「んじゃまぁ、そいつからやるか」
「処分品って言っても、乱雑にいれないで下さいね?颯くん」
「そのままポイじゃねぇの?」
「箱一つにおさまった方が楽でしょう」
「危ないからっ軍手!使って」
二人に軍手を渡して早速、次々に食器を積めていってくれてる。
……一か月ぶりに我が家の中での声。
一人の空間じゃないのってやっぱり落ち着く。



