「……え?」



「どこに住もうが、貧乏だろうが、気にすんなって言ってんだよ。それで性格悪かったら最悪だけどな」


向けられる言葉が、想像していたものと真逆だった。



「でも……お前は違うだろ」







おんぼろって言われて、納得して。


狭いな、汚いな──そう言われると思った。



だって、小鳥遊くんは御曹司だもの。

わたしとは正反対の世界の人。


こんな場所に足を踏み入れたことはないだろうし、


住んだことも、ましてやシミのついた部屋なんて見たこともないかもしれないのに。


なのに、







"お前は違うだろ"









なんでこんなに嬉しいんだろう。