何も構えてなかったから後ろによろめきかけるも、すぐさま背中にまわった手がしっかりとわたしを支えてくれる。
少し、痛いくらい強く。
「はぁあっ……しぬほど安心した」
わたしに負けじと、颯くんの声も震えてる。
どうしよう、わたし呼吸まで震えてきちゃった。
「颯、く……」
「……無理に喋んな。ちゃんと、お前の気持ち伝わったから。……ただ、今言ってもらえると思ってなかったから俺の全身ブワッてなってやべぇだけ」
「……うん」
小さく頷けば、そっと頭が撫でられものすごい緊張しているのに不思議と落ち着いてくる。
「俺のそばに居ろよ。……俺よりすげー雪兄でも響でも、俺は小柳だけはとられたくない」
他はくれてやってもいい、と颯くんはわたしの肩により顔を埋める。
さらに抱きしめてくる力が強くなるも『小柳』とか細い声でわたしを呼んで少し離れた。
「誰のとこにも行くな……俺の、俺だけのそばに居ろ。……俺の人生にはお前が必要だ」
近距離で真っすぐに見つめられ、同じく全身が大変熱くなる。
それでも、何度も頷き返せば颯くんはニッとはにかんでまたわたしを抱きしめた。



